【新弾カード紹介】 光開の精霊サイフォゲート編

どうも、啄木鳥です。


4/13にデュエマの新シリーズの初めを飾る第一弾「デーモン・オブ・ハイパームーン」が発売されました。

 

例の「ドリームレア」である「蒼き王道ドギラゴン超」などは4カートンに1枚しか入っていなかったとか、10カートン剥いても出なかったとか絶望的すぎる報告が相次ぐ中、どうやらめっちゃくちゃ強いらしい、という事らしく大問題になっていたりしますが……。

 

 

今回、新弾のカードでご紹介するのはタイムリーな「ドリームレア」ではなく、もう1つの今超熱いカードである、「光開の精霊サイフォゲート」をご紹介します。

 

「光開の精霊サイフォゲート」はこれから主に、
・ドロマーロージア
・白緑天門
・白緑ムザルミ天門
などの「ヘブンズ・ゲート」が中心のデッキに必須となるカードとなっています。

 

4/13以前の「ヘブンズ・ゲート」系デッキで重宝されていた「水雲の聖沌 5u170n」などと比較したりしつつ解説していきましょう。

 

 

 

 

1.総合評価

 

 

名前 光開の精霊サイフォゲート
コスト 6
パワー 3500
種族 エンジェル・コマンド
能力① S・トリガー ブロッカー
能力② 出た時、手札から光の進化ではない「ブロッカー」を1体出す。

スタッツ評価:5.5/10
種族評価:9.9/10
能力評価:10.1/10
オリジナル評価:9.8/10
アドバンス評価:10.2/10

 


2.スタッツ評価

 

5.5/10です。

 

スタッツに関しては「光開の精霊サイフォゲート」も「水雲の聖沌 5u170n」も等しくゴ◯です。

コストはもう正直に言って今の「ヘブンズ・ゲート」系のデッキでの要のドローソース「巨大設計図」に引っかからないのが痛すぎます。

恐らく開発部は意図的にこのコストラインにしたのでしょう。手打ちするにも微妙ですし、まさにS・トリガーと言ったカード。

素晴らしい調整だと思います。まぁコストが微妙なだけで、手札に来て腐るかと言われればそんな事もないのですが……。

 

パワーも3500と低めにセットされており、赤単ですら「我我我」や「轟轟轟」に簡単に越されてしまいます。

ただ小型相手なら生き残れるラインではあるため、そこは評価すべきでしょうが……逆に言えばそこを評価しなければならないラインであるという事です。

ただ、このパワーラインであれば、「閃光の守護者ホーリー」と組み合わせて「異端流し オニカマス」を無理矢理倒す事は出来ます。使うかもしれないので覚えておきましょう。

 

 

3.能力評価

 

9.9/10です。

 

こちらは「水雲の聖沌 5u170n」とは雲泥の差です。

「エンジェル・コマンド」だけというシンプルな構成ですが、その実は「コマンド」持ちであり、「アルファリオン」等の強力な進化クリーチャーになれるという優秀すぎる種族です。

 

「光」の「コマンド」持ちなので、「轟く覚醒 レッドゾーンバスター」がP侵略を行う事が可能だし、また単純に「コマンド」なので、「禁断の轟速 ブラックゾーン」や「秩序の意志」などの封印による除去にも対抗出来ます。

 

 

滅多に使われる事はないですが、「聖霊王 アルファディオス」などの強力進化クリーチャーの進化元にもなれるカードであり、光のコマンドなので「闘門の精霊ウェルキウス」の効果で「聖霊龍王 バラディオス」を出して制圧したい時にも対象に取りやすい進化元となります。

 

更にこの「エンジェル・コマンド」にはもう1つ進化の可能性を秘めています。それは、これから登場する事が約束されている「ドリームレアとしてのアルカディアス」です。

 

彼が登場した時、進化クリーチャーとして登場するなら、「光開の精霊サイフォゲート」は素晴らしく相性の良いカードであり、尚且つ「エンジェル・コマンド」。お互いに超強化される事は間違いないでしょう。

 


3.能力評価

 

10.1/10です。

 

能力も異常にシンプルですが、あまりにも強力な能力です。

 

まずSトリガーにブロッカー。そして「出た時に光の進化ではないブロッカーを1体出す」という能力。

 

「水雲の聖沌 5u170n」では「Sトリガープラス」という、「そのターンに2枚以上シールドがブレイクされていないと発動できない」という面倒臭い条件だったのに対し、こちらはSトリガーから出さえすればそのまま「闘門の精霊ウェルキウス」などの強力なブロッカーにアクセスできます。なんなら自分ターンにコストを支払って出してもブロッカーを出す事が出来るので、この点では完全に「水雲の聖沌 5u170n」の上位互換であると言えます。

 

ただし、「水雲の聖沌 5u170n」と違い相手をタップすると言った能力はありません。その代わりブロッカーを得ており、もしメタカードの影響で追加のブロッカーを呼べずとも、取り敢えず1枚の壁として機能してくれる安全性を獲得しています。

 

更に、「光開の精霊サイフォゲート」によって確実に「ブロッカー」を出せるSトリガーが増えた事により、更に防衛強度が高まっている事は言うまでもないでしょう。

 

一般に、Sトリガーが8枚デッキに入っていて、シールド5枚の中に1枚入っている確率は43.7%と言われています。この43.7%で出てくるSトリガーから、確実にブロッカーを分裂させられるという事になりますから、守備強度が上がって当然でしょう。

 

そして「光開の精霊サイフォゲート」の登場は、「単純にヘブンズゲートタイプの能力を持つカードが増えた」という事ですから、「水雲の聖沌 5u170n」を追加すれば確率は更に上がります。

 

別に「水雲の聖沌 5u170n」はもう大して採用する理由もないのですが、ひとまず今白緑天門に採用されている「「根性」の頂 メチャデ塊ゾウ」と合わせて、DMwikiから確率表を見てみましょう。

 

枚数 確率
  5/5 4/5 3/5 2/5 1/5 0/5
16 0.7% 6.6% 23.5% 36.9% 25.8% 6.5%
15 0.5% 5.2% 20.7% 36.7% 28.8% 8.1%
14 0.3% 4.0% 18.0% 36.0% 31.8% 10.0%
13 0.2% 2.9% 15.3% 34.7% 34.7% 12.3%
12 0.1% 2.1% 12.6% 32.9% 37.3% 14.9%

 

16枚入っていると3/5の確率ですら23.5%とかなり高確率で複数枚Sトリガーを引き当てられます。「赤青マジック」などの無理矢理「単騎連射 マグナム」を引き当ててくるようなデッキ相手でも、1枚目でSトリガーを引いて出鼻を挫く事が可能になってきます。まぁただ現実的には1、2枚入れられたら良い方なのですが、そうなると2/5の確率は32.9%〜36.0%。ほぼ確実に引き当てられるでしょう。


というように、「水雲の聖沌 5u170n」のほぼ上位互換としての魅力もありますが、単純にヘブンズゲート系Sトリガーの枚数が増えたという強みがあり、これからの2〜3年を戦っていく上で天門デッキは強力なカードを得たと言って良いでしょう。

 


4.オリジナル評価

 

9.8/10です。

 

少し評価が落ちているのは、オリジナルの「赤青マジック」相手だと、単体で止め切るのは難しいという点にあります。

単体というのは、「サイフォゲート+ウェルキウス+α」の3体程度だと、「赤青マジック」というデッキが止まりにくいという点にあります。

「赤青マジック」は「攻撃しながら後続を引っ張ってくる確率もへったくれもない理論派速攻デッキ」であり、下手すればデッキの8割を引き抜いて回答を持ってくるバカデッキなので、ブロッカー3体程度では簡単に貫通される恐れがあるのです。

 

このαが「神聖騎エモーショナル・ハードコア」や「∞龍 ゲンムエンペラー」とかだったら全然止められるんですが、下手して「星門の精霊アケルナル」とか微妙なブロッカーだったりすると全く止まらず貫通されるからです。

更に「闘門の精霊ウェルキウス」が手札にないと、「∞龍 ゲンムエンペラー」が手札にあっても出せないわけで。ただ1枚ポンと出ただけで必ずしも敵の攻撃を完全カット出来るとは限らないのがオリジナルでのこのカードの弱みです。

 

ただ……それ以外のブロッカーは普通に出せるので、大して弱点が露見する場面もありません。ですので少しだけ評価は落としますけど、全然強力なカードです。

 

しかし更に言えば、「轟く革命 レッドゾーンバスター」が存在しないため、出た後は置物と化す可能性が高いです。

まぁこれに関してはルール上仕方がないので、なんとかしてカバーするしかありません。一応1打点は形成してくれるので、完全な置物にはならなそうですし。

 

 


5.アドバンス評価

 

10.2/10です。

 

アドバンスでは完全にぶっ壊れと化します。
ここまであれやこれや弱点を挙げてきましたが、それらを全て吹き飛ばすレベルでカチ壊れと化します。

 

まず、アドバンスには「頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st」とかいう完全にぶっ壊れたイカれクリーチャーが存在するのですが、コイツなんと「光」の「ブロッカー」で、しかも出た時に「コスト6以下のエレメントを1体超次元ゾーンから出す」事が可能です。なんで?

 

 

そしてこの「頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st」から「恐龍界樹 ジュダイオウ」が出てきて、相手のパワー4000以下のクリーチャーが攻撃出来なくなります。つまり問答無用でほぼ全ての速攻デッキが止まります。

 

 

コイツが光なせいで、「闘門の精霊 ウェルキウス」がなくとも相手の攻撃を止められる確率が上昇し、弱点が消え失せます。

更に光のコマンドなので「轟く覚醒 レッドゾーンバスター」がP侵略できるため、生き残れば3打点全タップ付きの怪人にいきなり変化します。

もはやここまで来るとテキストが全く別物として解釈するべきです。

 

簡単に言えばアドバンスのコイツのテキストを強みを加味して解釈すると、

・Tブレイカ
・ブロッカー(パワー3500)
・攻撃時1番パワーがデカい敵全てをフリーズし手札を1枚超次元に送る
・出た時に相手の攻撃を止める

となります。……さてはバカだな?

こんなバカみたいな影響力を持ったカードはそうそういません。これからの数週間、コイツはアドバンス環境の勢力図を変えていくだろうと考えています。

 

 

6.相性の良いカード集


1:頂上接続ムザルミ=ブーゴ1st

 

 

言わずもがな、最高相性です。
コイツが手札にあればサイフォゲートから出して「恐龍界樹 ジュダイオウ」を出せば、相手の攻撃を一瞬で止められます。それでも「芸魔王将 カクメイジン」の攻撃は通る……ように見えますが微妙にパワーが勝っているのでブロックして上から叩き潰せます。

元々強いカードですし、アドバンスでサイフォゲートを使うなら採用するべきでしょう。

 

2:闘門の精霊 ウェルキウス

 

 

こちらも言わずもがな。
分裂したり「∞龍 ゲンムエンペラー」を出したりしてくれるオールラウンダーです。
手札に出したいカードがなくとも取り敢えずコイツを出せば、1ドローによって出したいカードを引き寄せる事も可能です。

 

3:轟く革命 レッドゾーンバスター

 

 

まぁ、言うまでもないでしょう。
サイフォゲートがいきなりTブレイカーになって顔面にパンチを喰らわせていきます。結構恐怖モノです。

更にフリーズという制圧効果も持っているため、クリーチャーを掃討したい時にも有用なカードであると言えます。

 

 

7.まとめ


いかがでしたでしょうか。
今回は「光開の精霊 サイフォゲート」の紹介をして参りました。
面白かったらブックマークなどしていただけるとありがたいです。
また次の記事でお会いしましょう。
では〜。

 

 

 

本日の引用元

dmwiki.net